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イヌマキ(犬槙)

Buddhist pine

イヌマキ 画像 庭木図鑑
寺院などに多く、きっちりと刈り込まれた姿は和風庭園の定番だが・・・
イヌマキ 自然樹形
放置すれば枝が縦横無尽に広がる
イヌマキ 刈り込み 画像
そのため、やはり円筒形や・・・
犬槙 樹木 特徴
生垣として刈り込まれる
イヌマキの実 食べられる
しかし、刈り込まなければ、こんな実が収穫できる
イヌマキの花
花(蕾)の様子
犬槙 庭木図鑑
イヌマキの樹皮の様子

【イヌマキとは】

・マキにもいろいろな種類があるが、本種はもっとも一般的であり、手をかければ好きな形に仕立てることができるため、古くから垣根や玉散らしとして、主に和風庭園で利用されてきた。 

 

・上品なイメージのコウヤマキを「ホンマキ」と呼ぶのに対して、葉や姿形が劣ることから「イヌマキ」と呼ばれるというのが一般的な説。コウヤマキより成長が早くて安価なため流通量は圧倒的に多い。

 

・名前の由来については、まっすぐに伸びるスギを「真木(マキ)」と呼んでいた時期に、それと区別するため犬マキと呼んだという説もある。 

 

・雌の木にできる花托(花びら、雌しべなどを付ける部分)は赤く熟せば甘味があり食用できる。(ただし対になってできる緑の種子には毒がある。)

 

・イヌマキの材は、耐久性、耐水性に優れるためシロアリの被害を受けにくく、湿地では有用な建材となる。

 

【育て方のポイント】

・丈夫であまり土質を選ばず、病害虫の被害も比較的少ない。大気汚染や潮風にも強く、都市部では盛んに使われる。

 

・日向を好むが日陰にも耐え、刈り込みに強いため、北側の垣根に利用できる。垣根仕立てにすれば洋風住宅にも違和感がないとされるが、やはり和風のイメージが強い。

 

・一番上の画像のように玉散らし仕立てにするのが一般的だが、ヘッジトリマーや刈り込みバサミで手入れをすると見苦しくなる。特に大きな木になると素人には管理が難しい。

イヌマキとラカンマキ 見分け
イヌマキ(左)とラカンマキ(右)

 

【類似種との見分け方】

 

・もっとも形状が似ているラカンマキと比べると、イヌマキの方が葉が大きくて長い。

 

コウヤマキは葉が棒状(針状)であり本質的に形状が異なる。

イヌマキの基本データ


【分類】マキ科 マキ属

    常緑針葉 高木 

【学名】Podocarpus macrophyllus

【別名】マキ/クサマキ

【成長】普通~やや早い

【移植】根が荒いが、簡単にできる。

【高さ】15m~20m

【用途】シンボルツリー/垣根/和風庭園/トピアリー 

【値段】1000円~1万円