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モッコク(木斛)

mokkoku tree

モッコク
現代人はあまり話題にすることのないモッコクだが、寺社などに大木が残る
岩崎庭園のモッコク
モッコクは洋風建築にも合うとされる
モッコク 画像
成長が遅く、樹形は乱れにくい
モッコク 画像
刈り込みバサミで仕上げられたモッコク
モッコクの葉っぱ 特徴
赤い葉柄がモッコクの特徴
モッコク 病気 害虫
葉はハマキムシの被害に遭いやすい
モッコクの芽だし 画像
新芽の様子
モッコクの葉っぱ 画像
新芽は赤くなることが多い
木斛の垣根 画像
モッコクの生垣
木斛の花 時期
7月頃、茶に似た花が咲く
図鑑 木斛
モッコクの実~ツバキに似るが、はるかに小さい
木斛 赤い実
小さなリンゴのようになる
木斛 幹 画像
モッコクの樹皮は染料に使われる
mokkoku tree
根元の様子

【モッコクとは】

・本州中部以西を原産地とするツバキ科の常緑樹。樹齢を経るに従って風格の出る樹姿や放任しても樹形を整えやすいことから、日本庭園には欠かせない「庭木の王」とされる。

 

・素人目には何の変哲もなく、名前を覚えてもらえない木ではあるが、「江戸五木」の一つに数えられ、江戸時代の庭造りでは重用された。(江戸五木はほかにマキアカマツカヤイトヒバ

 

モチノキモクセイとともに「三大庭木」にも数え上げられ、これらを庭に採り入れると、景色にまとまりがでるという。

 

・花が咲き、実もなるが、最大の魅力はツバキ科独特のツヤツヤした葉で、電灯のない時代は月夜に映えたことがうかがえる。葉は厚めで、靴べらのような形状。付け根部分(葉柄)が赤いのが大きな特徴。また、春の新芽、刈り込み後の新芽は葉全体が赤くなる。

 

・花の香りが石斛(セッコク)に似た木という意味で命名された。(石斛とは岩などに着生するランのこと)花の時期には周囲に香りが漂い、蜂などの昆虫がよく集まる。実は10月~11月頃に熟し、メジロ、キビタキ、オオルリなどの野鳥が食べる。

 

・堅く緻密な材は床柱や木工(寄木細工、櫛等)に利用される。沖縄の首里城はモッコクを建材としていることで知られる。また、樹皮は染料として利用される。

 

【育て方のポイント】

・枝葉が横に広がりやすいため、広い庭に単独で植えるのが望ましい。成長が遅いため、樹形が乱れにくく、成木では手入れをしなくても樹形が整う。しかし、一般家庭で樹高を2~3m程度に抑えながら管理するには剪定の技術やセンスが相当に必要であり、素人には手入れが難しい。

 

・大気汚染、潮風に強い。また、耐陰性が高く、日陰でも日向でも育つ。

 

・画像のとおり、ハマキムシによる被害が多い。葉と葉が触れ合うような状態にあると、容易に被害に遭いやすいため、通風の悪い場所では枝を透かすような手入れが必要となる。

 

・湿気のある肥沃な土地を好み、西日や冬の寒風に弱い。

 

・寒さに弱く、植栽の適地は東北南部以南となるが、関東北部より北では冬季の葉が見苦しくなりやすい。

 

【類似種・園芸品種】

・葉に模様が入る「斑入りモッコク」や「姫モッコク」などが知られる。矮性の「ヒメモッコク」は葉にギザギザがあり、なおかつ葉柄が紫っぽい色をしている。

 

・モッコクとモチノキはまったくの別物だが、庭木としての位置付けが似ているためか、混同されることが多い。モッコクは葉の付け根が赤いが、モチノキは緑~黄緑色であることなどで区別できる。

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モッコクの基本データ


【分類】ツバキ科/モッコク属

    常緑広葉/高木

【学名】Ternstroemia gymnanthera

【別名】ポップゥユス/厚皮香(中国名)

【成長】やや遅い

【移植】簡単(大木はやや困難)

【高さ】10m~15m

【用途】シンボルツリー/和風庭園

【値段】500円~15000円