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ホルトノキ

Horutonoki

ホルトノキ 特徴 葉っぱ
ヤマモモに似た葉だが・・・
ホルトノキ 葉っぱ 赤い
古い葉が赤くなって落葉するのが大きな特徴
ホルトノキ 葉っぱ
葉の裏側の様子
ホルトノキとヤマモモ 似ている
常緑樹としては明るい雰囲気を持つ
ヤマモモとホルトノキ
ホルトノキは寺社に多い。
ホルトノキとヤマモモ 見分け
成長は遅いが着実に大きくなる

 

【ホルトノキとは】

・西日本及び沖縄に自生する常緑樹。台湾やインドネシアにも見られる。クスノキヒトツバタゴなどと共に「ナンジャモンジャの木」と呼ばれる木の一つで、日本では寺社に植えることが多い。栗林公園にある大きなホルトノキが有名。

 

・「ホルトノキ」は「ポルトガルの木」の意味で、元来はオリーブを指していたが、江戸中期の博物学者である平賀源内がオリーブと似たような実を付ける本種をオリーブと誤認したことから、本種をホルトノキと呼ぶようになった。葉や木全体の様子はまったく異なる。

 

・花や実も楽しめるが、最大の鑑賞ポイントは赤く色付く古葉で、新緑の時季は、新葉の緑色とのコントラストが美しい。

 

・庭木としての利用はそれほど多くないが、常緑樹の中では葉の色が明るく、庭の雰囲気が暗くなりにくいため、洋風の庭でもよく合う。

 

・花季は6月~7月で、花は白色。秋にできる実は直径2センチ程度でオリーブより小さい。でき始めは緑色で、次第に黒く熟す。ちなみにオリーブオイルのようなものは採取できない。

 

・灰褐色の樹皮や根の皮にはタンニンが含まれており、大島紬の染料に使われる。また、材は建築材として利用される。

 

【育て方のポイント】

 ・寒さに弱く、植栽に適するのは関東以南となる。同じように暖地性であるクスノキよりもさらに寒さに弱い。関東地方では寒さのため冬季に葉の色があせることが多い。

 

・比較的、土質を選ばずに育ち、病害虫の被害も少ない。

 

・成長はゆっくりだが大木となる。剪定後の回復が遅いため、一度に大量の枝葉を落とすような剪定は避けたい。また、花は前年の枝に咲くため、花が目的であれば剪定は花の直後に限る。

 

【ヤマモモとホルトノキの見分け方】

・素人目には葉っぱがヤマモモに似ているが、ホルトノキは古い葉っぱが赤くなるという大きな特徴を持つことから、容易に見分けられる。また、ホルトノキの葉はヤマモモよりも大きく、縁にギザギザ(鋸歯)があることや、側脈の分かれ目に水かき状の膜がある点が異なる。

 

ヤマモモ ホルトノキ 区別
ヤマモモ
ホルトノキ ヤマモモ 見分け
ホルトノキ

ホルトノキの基本データ

 

【分類】ホルトノキ科 ホルトノキ属

    常緑広葉 高木 

【学名】Elaeocarpus sylvestris

     var.ellipticus

【別名】モガシ/ズクノキ/オランダノキ

【成長】やや遅い

【移植】やや難しい

【高さ】10m~20m

【用途】公園/街路樹/社寺

【値段】500円~15000円