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ハイノキ(灰の木)

Sweetleaf

ハイノキの花 開花時期
花は4~5月に咲く
ハイノキの葉っぱ 画像
ハイノキの葉は先端が尻尾のように尖る
ハイノキ 樹形
高さは4m程度になる
ハイノキ 種子
ハイノキの実は8~9月に熟し、野鳥が好んで食べる
はいのき 枝
ハイノキの枝には他の常緑樹にないような質感がある
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ハイノキは株立ち状に育つ

【ハイノキとは】

・近畿以西の温暖な地を原産とする常緑樹。涼しげな葉の様子や野趣あふれる樹形が魅力で、近年はシマトネリコと並んで人気の高い木となっている。成長が緩やかで大きくなりにくいため狭い庭でも管理しやすい。

 

・雌雄同種で、4月から6月にかけてギンバイカのような白い花を樹冠いっぱいに咲かせる。花びらは5枚で雄しべが非常に長いのが特徴。

 

・夏から秋にかけてできる実は黒紫色に熟し、野鳥にとって格好の食糧となる。

 

・ハイノキの材から作った灰汁が、染物をする際、染料を繊維に定着させる「媒染剤」に使われたことから名付けられた。材は緻密で将棋の駒や箸、民芸品などを作るのに使われる。 

 

【育て方のポイント】

・繊細なイメージがあるものの、元来は山間の岩場に群生するような木であり、痩せ地でも丈夫に育つ。ただし、粘土が多いような水はけの悪い場所では根腐れを起こして枯れることもあるため、そうした土地では植え付け前に腐葉土を漉き込むなどして土壌改良する必要がある。

 

・基本的には日向を好むが、根張りが浅いため乾燥に弱く、夏の強い日差しや西日があたる場所では、葉焼けしたり、葉を落としたりすることがある。キレイな葉を維持するには半日陰程度の場所に植えるのがよい。また、根元をリュウノヒゲなどの下草で覆って乾燥を防ぐことも有効。

 

・暖地性であり、植栽できる地域は近畿以西とされてきたが、温暖化の影響?もあって、関東地方でも植えられるケースが増えてきた。ただし、北関東では冬の寒さにあたると葉を落とすことがある。(シマトネリコプリペットなど近年人気の木は同様の傾向がある。)

 

・剪定に耐えるため、刈り込んで人工的な形にすることも可能だが、成長が遅く、枝も自然に整いやすいためあまり手を入れない方がよい。剪定する場合は、他の枝よりも極端に飛び出した「徒長枝」や、株元から発生する細い枝(ヒコバエ)、あるいは内部の枯れ枝を元から切除する程度にとどめる。大胆に剪定した場合、元に戻るまでに時間がかかるため、樹形を変えるような剪定は慎重に行いたい。

 

・病害虫の被害はほとんど見られないが、風通しの悪い場所ではカイガラムシやアブラムシの被害に遭うことがある。発見次第、枝葉ごと取り除く。

 

・放任して育てても開花する。花が多い年と、極端に少ない年があるのが普通。また、冬期に寒さの厳しい地方では花を十分に楽しめないことが多い。 

 

【品種】

・葉に模様が入る「斑入りハイノキ」が知られる。

 

【類似種との見分け方】

・クロバイ(黒灰)~雄しべが非常に長い「線香花火」のような花を咲かせる。樹高はハイノキよりも高くなるのが普通。秋にできる実は黒色。

 

サワフタギ~ハイノキの仲間としては珍しく関東地方にも自生し、瑠璃色の実が美しいことなどから庭木として使われる。

 

ハイノキの基本データ

 

【分類】ハイノキ科 ハイノキ属

    常緑広葉 小高木

【学名】Symplocos prunifolia

【別名】イノコシバ

【成長】遅い

【移植】簡単

【高さ】3m~4m

【用途】シンボルツリー

【値段】8000円~30000円程度